明日に賭ける男達の挽歌 ~ 日食編 ~
その男は、熊野灘湯川海岸に佇んでいた。
「人事は尽くした。後は天命を待つのみ…」
ここまで来るのにどれだけの時間を費やしてきたことか…
詳細に地図を調べあげ、必要なデーターを何度も検討し、
決めたシュ-トポイント。
どんな体勢にも適応できうる、久々に引っ張り出した大型三脚架
奴の光線にも対抗できるND100000フィルター
「完璧なはずだ(ネタ的にも!)
」
煙草を横咥えに紫煙をなびかせながら、男は考えていた。
いよいよ、陽が昇ってくる。
男の人生最後の賭けが始まろうとしていた。
ターゲットは時折姿を隠しながらも、天空を駆け昇っていく。
「完璧なはずだ。」
男は、ふたたび呟く。
まだ大丈夫だ、奴は姿を見せている。
満身の思いを込めた、クリティカルブリッドを射ち出す瞬間が、刻々と近づいてくる。
「Shoot it !」
が、最後の瞬間
運命の女神は、彼に微笑まなかったのだった。
男の命運は尽きた、orz
賭けは終わったのだ。
そんな事はない。
「まだ、あるはずだ…」
男は鉄馬の踵を返し、川湯に布陣する「左さんち」を襲撃に向かったのだった…
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