きままな夏休み2011 ~ 剱沢浪漫 ~

kimama

2011年09月23日 15:47


別山乗越から転がり落ちてくる風で目が醒めました


2日目
夜中、風に起こされました
テント自体はしっかりビレイしてあるんですが、ビリビリとしなるとさすがに不安になります
剱沢自体が風の通り道ですから、当然なんですが…




外に出ると、快晴で全天に星々が…w
月も明るく照らしているんですが、よほど空気が澄んでいるせいでしょう
星たちは一向に衰える様子もなく、煌めいていますよ





ふと剱は、と見ると
満天の星の中、煌々とした月明りに照らし出されて天頂を突くようにそびえ建っています



じつに神秘的な光景w!

立山曼陀羅の針の山のようでもあり、
計り知れない自然の威厳と美しさを伝えてくれているようでもありました




どれくらい経ったでしょうか
長い間見とれていたような気がします
ふと我にかえると、体が冷えきってますよ、金縛り状態だったみたいですね

テントに戻りますが、テント内とて3℃程度
しばらくは、シュラフの中で震えておりました









そうこうしているうちに、午前3時をまわりました

早立ち組はもう起き出しています
野営地の朝は早いですよ

へッデンの光があちこちで交錯しております

剱も、すでに剣山荘から一服剱にかけてへッデンの列ができております
剱頂上で御来光を迎えるのでしょうか



kimamaも朝食の準備を始めますよ
といっても、ストーブにアルコールを注ぎ、
お湯を沸かして、ドライミール・スープ・コーヒーに注ぐだけ

簡単と云えば簡単なんですが、
少々、物足りませんねぇ

軽くてゴージャスな山飯、次回の課題です ウン




食後のコーヒーでまったりしていると空がほのかに白らんできました

剱のモルゲンロートを期待してたんで、
テントを出て、北峰尾根を少し登って東壁の見える位置に陣取ります

ほんとは北尾根先端の2464峰まで行けばいいんでしょうが、そんな技量はありません

風もきつく、メチャ寒いですが、我慢




ここで、ひとつ
三脚なんですが、普段のツーリングや山行の時はべルボンのシェルパ373を愛用してます
結構安定感があって、地上高15cm~130cmをカバーする優れものなんですが870gと荷物の中では3番日の重量になります

ちなみに1位は当然Habba、2位は酒 ヘェ?
こいつらを外す訳にはいかない (ハァ?)ので、
旅を完遂するために、泣く泣く「行楽用10段三脚」に換装

おかげで構図を合わせにくい上、風をもろに受けるとブレてしまいますよ
ウーン、困った







そんなことをやってるうちに剱に暁光があたりはじめます
刻々と変わる剱の表情
そしてこの位置からでは全景は見えませんが、薔薇色に輝く剱東壁

素晴らしいってか、声も出ませんでしたよ
完全に日が上るまで、見とれておりました





《 朝の剱沢風景 》


  剣山荘とクロユリのコル



  曉の剱沢野営場



  早朝のキリリとした空気の中で、そびえ立つ前剣・剱岳






またもや体が冷えきったのでテントに戻り、
シュラフに潜り込んで、カパ力パ飲んでるうちに
2度寝









次に目覚めた時には、10時をまわっておりました
もう、野営場には誰もいません
山へ向う人はとっくの昔に出発してますし、降りる人もこんな時間までノンビリしてたりしませんよ
次の野営組が登ってくるまで、独占状態w


なんで、
サイトの石に腰を据えて、「酒飲みマグ」片手に雲一つない空を従えた剱を愛でておりました


といっても、ここまで来てあんまり何もしないのもどうよ、ってことで周辺八イクに出かけますよ

一応、オプションは考えてました
・一服剱まで上って、帰りに剣山荘で昼飯を喰う
・日本三大雪渓のひとつ、剣沢雪渓を訪ねてみる


んで、2つめの剣沢雪渓に出かけましょう
野営場から剱沢小屋までは歩いて5分
ここから路は、剣山荘に向うコースと剱沢を下るコースに分れます
で、野営場からは見えなかったんですが、剱沢はここから上部の緩やかな圏谷地形とはうって変わって
深く切れこんだ谷になっています

 剱沢小屋から望む、剱沢


あれを降りるってことはまた登らなくちゃならないってことで、即座に諦めたkimamaでした
剣山荘方面にも向わず、剱沢小屋でビールを買っただけでサイトに戻ったのでありました

(何しに剱沢まで来たんだって…    キャンプですよ、キャンプっ!






ビール飲んで、腹が減ったら飯を作って喰う
あいている時間は、只ぼーっと風景を眺める
単調だけれど、充実した時間














こんなことをしながら一日を過ごしたのでした

残念だったのは、タ方から雲ががかかってきたこと
昨タのような景色を味わうことができずじまいでした





2日目の夜は風もなく、静かに更けていくのでした…


< 続く… >



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